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疲れやすい・顔色が悪い、それって「血虚」かも?おすすめのお茶3選

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2025-08-21
疲れやすい・顔色が悪い、それって「血虚」かも?おすすめのお茶3選

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最近「疲れやすい」「顔色が悪い」「なんだか元気が出ない」と感じることはありませんか? もしかしたら、それは東洋医学でいう「血虚(けっきょ)」の状態かもしれません。 今回は、そんな血虚の症状や原因、そして体を元気にするためにおすすめのお茶をご紹介します。

血(けつ)とは?からだを潤し栄養するもの

東洋医学における「(けつ)」とは、私たちが一般的にイメージする血液とは少し異なります。 単に血管の中を流れる赤い液体というだけでなく、全身を潤し、栄養を与える生理物質として考えられています。

血には主に以下の重要な働きがあります:

  • 濡潤作用(じゅじゅんさよう): 全身の臓腑、組織、器官、そして目や肌、髪などを潤し、正常な働きを保ちます。例えば、健康な人は肌や髪にツヤがあり、目がよく見えるのは血が十分に体を潤しているからです。
  • 栄養作用(えいようさよう): 臓腑や経絡(けいらく)※体内を巡る気の通り道 の活動を支え、精神活動や意識の明晰さも血によって養われます。

東洋医学では、五臓(ごぞう ※内臓の働きを五つに分類したもの) の中でも特に「心(しん)」「肝(かん)」「脾(ひ)」が血と深く関わっています。

  • (しん): 血の運行を主り、全身に血を送り出すポンプのような役割を担います。
  • (かん): 血を貯蔵し、必要な時に全身に供給することで、血流量を調整する働きがあります。特に、筋(すじ)や爪、そして視力と密接に関わっています。
  • (ひ): 飲食物から「気(き)※生命エネルギー」 と「血」を生成し、血が脈の外に漏れ出ないようにコントロールする「統血作用(とうけつさよう)」を担います。

「血虚(けっきょ)」ってどんな状態?あなたの体に表れるサイン

血虚(けっきょ)」とは、文字通り体内の「血」が不足している状態を指します。 血が不足すると、全身の組織や精神活動が十分に栄養・潤いを受けられなくなるため、さまざまな不調が現れます。

あなたの体に、こんなサインは出ていませんか?

  • 顔色・体型: 顔色が青白く、血色がなく、ツヤがない
  • 精神・意識: 疲れやすい、気力がないめまいや立ちくらみ動悸不眠や夢が多い物忘れや記憶力の低下。
  • 目・髪・肌・爪: 目がかすむ、目が乾燥する、夜盲症(暗い場所で見えにくい)、髪の毛が抜けやすい、ツヤがない肌が乾燥してカサカサする爪が薄くもろい、変形しやすい
  • 女性特有の症状: 月経量が少ない、月経周期が遅れる、月経が止まる経血の色が薄くサラサラしている
  • その他: 手足のしびれや震え、筋肉のひきつり。

なぜ「血虚」になるの?

血虚になる原因は主に次の2つです。毎月の生理や出産によって血が失われやすいため、女性は特になりやすいといえます。

  1. 血の生成不足:

    • 脾胃の機能低下: 脾(ひ)※消化吸収を主る臓 と胃(い)の消化吸収能力が低下すると、飲食物から十分な血が生成されなくなります。不規則な食事、過度なダイエット、冷たいものの摂りすぎなどが影響します。
    • 慢性病による消耗: 長く続く病気や、体力を消耗する疾患は、体の「気」や「血」を徐々に消耗させ、血虚につながることがあります。
  2. 血の過剰な消耗・流出:

    • 出血: 多量の月経、不正出血、出産時の出血、けがによる出血など、血が体外に多く漏れ出ることで血虚になります。
    • 過労や精神的ストレス: 過度な肉体労働や精神的なストレスは、肝(かん)※気の巡りを主る臓 の働きを乱し、血を消耗させる原因となります。特に東洋医学では、精神的ストレスが肝の「疏泄(そせつ)」※気の巡りをスムーズにする働き に問題を引き起こし、血の消耗につながると考えられています。

「血」を補って元気を取り戻すには?おすすめのお茶をご紹介

血虚の改善には、「血」そのものを補うだけでなく、血を生成する「脾胃(ひい)」の働きを助けたり、血を貯蔵・管理する「肝腎(かんじん)※肝と腎をまとめたもの。体液やホルモンを主る」 の機能を高めることが重要です。

ここでは、東洋医学の観点から「血」を補う助けになると考えられる、普段の生活にも取り入れやすいお茶をご紹介します。

1. ライチティー

  • 血を補い美容効果をサポート: ライチは血を補う性質があり、「補血潤燥」という作用で血虚による乾燥や血色不良を改善します。ビタミン C も豊富で、鉄分の吸収を助け、美肌効果も期待できます。
  • 心と脾を養う: ライチは心(血の循環を主る)と脾(血の生成を主る)の機能を高め、血虚による動悸や不眠、食欲不振の改善に役立ちます。気持ちを安定させる作用もあります。

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2. なつめ茶

  • 血を補い脾胃を健やかに: なつめは「補血安神」の効果があり、血虚による疲労感や不眠を改善します。脾胃の働きを助けることで、血の生成を根本的にサポートします。
  • 心を安定させる: なつめは心血を補い、血虚による動悸や不安感を和らげます。精神的な安定をもたらし、質の良い睡眠を促進します。
  • 消化吸収を促進: 脾の運化機能を高め、食べ物から効率良く血を作り出す力を向上させます。

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3. クコ茶

  • 肝腎を補い血を生成: クコの実は「滋補肝腎」の効果があり、肝血と腎精を同時に補います。血の貯蔵を担う肝と、血の生成の根本となる腎を強化します。
  • 明目養血の働き: 血虚による目のかすみや視力低下を改善し、血を養うことで肌や髪にツヤを与えます。アンチエイジング効果も期待できます。
  • 免疫力向上: クコの実に含まれるポリサッカライドが免疫機能を高め、血虚による体力低下や風邪をひきやすい体質を改善します。

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日常の過ごし方のコツ

お茶以外にも食事や日々の過ごし方を意識するとより改善されるでしょう。 血の不足は貧血として症状に現れている方もいるかもしれません。鉄分を日々取るようにしましょう。

  • 食事:
    • 温かく消化の良いものを: 脾胃の働きを高めるため、冷たいものや生ものは控え、温かく煮込んだものや消化の良いものを積極的に摂りましょう。
    • 血を補う食材を意識する: 赤身の肉、レバー、ほうれん草、黒ごま、プルーン、レーズンなども血を補います。
  • 休息:
    • 十分な睡眠: 睡眠は血と陰(いん)※体を潤す物質 を養う大切な時間です。夜更かしを避け、質の良い睡眠を心がけましょう。
    • 過労を避ける: 無理な働きすぎは血を消耗させます。適度な休憩を取り、体を休めることが大切です。
  • ストレス管理:
    • 感情の解放: ストレスや怒りは肝の気の巡りを滞らせ、血の消耗につながります。趣味の時間を持ったり、軽い運動を取り入れたりして、上手に気分転換しましょう。
  • 適度な運動:
    • 血の巡りを良くするためには適度な運動も大切です。ただし、過度な運動は血を消耗させることもあるので、ストレッチやウォーキングなど、心地よいと感じる程度の運動を選びましょう。

血虚は日々の積み重ねで起こる不調です。焦らず、少しずつ生活習慣を整え、体質改善に取り組むことが、元気を取り戻す第一歩となるでしょう。

まとめ

今回ご紹介した内容は、東洋医学の基本的な考え方に基づいた「血虚」改善のヒントです。 体質や症状は人それぞれで複雑に絡み合っています。お茶を取り入れたら、その後の体調の変化をよく観察し、自分に合う一杯を見つけてみましょう。 お茶ひとつで体質が劇的に変わるわけではありません。ですが、「今の自分のために選んだ一杯」は、未来のあなたにとって大きな一歩になるかもしれません。 健康意識の高い皆さまは、すでに日々ご自身の体と向き合っているはずです。 どうぞ、心地よいと感じる習慣を少しずつ日常に取り入れ、内側から「血」を養って、明るく元気な毎日を育んでくださいね。

※本記事は一般的な養生情報であり、医療行為や診断を目的としたものではありません。